コリコリとした食感や少し苦味のある風味、磯の香りが魅力的な海の幸「サザエ」。
本来の素材を最大限に生かしてお造りにしたり、つぼ焼きにして味わったりと、食べ方も色々あり、BBQやイベント毎で活躍してくれる食材の一つですよね。
ただ、サザエはなんせ「貝」なので、どうやって食べればいいのか、どこまで食べられるのか、といった食べ方がよくわからないという人も多いと思います。
また、「見た目がちょっと受け付けない、、」「なんだか苦そう、、」という理由で、食わず嫌いをしている方もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、サザエがどこまで食べられるのかをメインに、オススメの食べ方(調理法)や意外と知られていないサザエの特徴や生態についてご紹介します。
目次
サザエはどこまで食べられるのか?
サザエはどこまで食べられるのか?ですが、結論から言いますと、殻・消化管・先端部分の硬い部分以外はすべて食べることができます。
サザエは一般的に、刺身にしたり、焼いたり、煮たりして食べられることが多いですが、どの調理法であっても、食べられる部分は共通しています。
次に、具体的な食べ方についてみていきましょう。
サザエの食べ方とオススメ調理法まとめ
サザエの食べ方ですが、まとめると以下の通りです。
- 刺身
- 壺焼き
- 煮付け
- 炊き込みご飯
順にチェックしていきます。
刺身
サザエの食べ方一つ目は、刺身にして食べるです。
サザエを刺身として食べることで、海の風味が感じられる新鮮な味わいがあります。
生のまま食べることで、素材本来の旨味を楽しむことができるってことですね。
サザエの身はコリコリとした食感が特徴で、刺身として食べるとその食感を最大限に楽しめますので、まずはオススメしたい食べ方です。
必要な道具は手順は下記の通りなので、参考にしてみてくださいね!
必要な道具
- 鋭いナイフ
- フォークまたは串
- まな板
- ピンセット(必要に応じて)
手順
- サザエの殻を洗う
たわしや硬いブラシを使い、サザエの殻の表面を流水でしっかり洗います。
特に砂や汚れが残らないように注意します。 - 殻を割る
サザエの先端部分を切り落とし、ナイフを使って殻を割ります。
殻が硬いので、注意して割ってください。 - 身を取り出す
割れた殻から身を取り出します。
フォークや串を使って慎重に引き出します。内臓(肝)も一緒に取り出します。 - 内臓を処理する
内臓の部分(肝)には苦みがあるので、苦手な場合は取り除きます。
食べる場合は、綺麗に洗います。 - 身を切り分ける
身をまな板の上で薄くスライスします。
刺身の厚さはお好みで調整してください。 - 盛り付ける
薄切りにした身をお皿に美しく盛り付けます。
内臓も添える場合は、適切に盛り付けます。 - 添える
わさびや生姜、ポン酢、醤油など、お好みの調味料を添えて完成です。
サザエを刺身にした場合、食べられる箇所は主に身(巻貝の肉)です。 肝(内臓)も食べられますが、少し苦味がありますので、好き嫌いが分かれる部分だと思います。
壺焼き
サザエの食べ方二つ目は、壺焼きです。
壺焼きもまたいいですね。
殻の中で蒸し焼きにすることで、サザエ本来の旨味が凝縮され、風味が豊かになります。
そして、なにより調理が簡単で、シンプルな手順で美味しく仕上がるのも嬉しいポイント。焼き上がる際に出る香ばしい香りが食欲をそそります。
夏は海鮮バーベキューでサザエを食べてみてはいかがでしょうか?
必要な道具
- グリルまたはバーベキューコンロ
- トング
- 醤油やポン酢(お好みで)
手順
- サザエの準備
サザエの殻を流水でしっかりと洗います。
たわしや硬いブラシを使って砂や汚れを取り除きます。 - グリルの準備
グリルまたはバーベキューコンロを中火に設定し、予熱します。 - サザエを焼く
サザエを殻ごとグリルの上に置きます。
殻の開口部を上に向けて配置します。 - 焼き時間
10〜15分程度焼きます。
身が縮み、殻の中からジュウジュウと音がするのが焼き上がりの目安です。 - 取り出す
焼き上がったらトングを使ってサザエを取り出します。
殻が非常に熱くなっているので注意してください。 - 食べる
フォークや串を使って殻から身を取り出し、肝と殻の中の汁と一緒に食べます。
お好みで醤油やポン酢をかけて味を調えます。
サザエを壺焼きにすることで、身の部分が柔らかくなり食べやすくなります。肝は焼くことで苦味が若干和らぎますが、刺身同様こちらも好みなので食べなくても良いでしょう。
煮付け
サザエの食べ方三つ目は、煮付けです。
サザエの煮付けもまた侮れない美味しさがあります。
煮ることでサザエの身が柔らかくなり、食べやすくなりますし、煮汁がサザエの身にしっかりと染み込んで、格別な味わいを楽しむことができます。
必要な材料
- サザエ
- 水
- 醤油
- みりん
- 砂糖
- 酒
- 生姜(薄切り)
手順
- サザエの洗浄
サザエの殻を流水でしっかり洗い、汚れや砂を取り除きます。 - サザエを茹でる
鍋に水を入れて沸騰させ、サザエを5分ほど茹でます。
その後、冷水で冷やし、身を取り出します。 - 調味料の準備
別の鍋に水、醤油、みりん、砂糖、酒を適量入れ、薄切りにした生姜を加えます。
調味料の割合は水1カップ、醤油1/4カップ、みりん1/4カップ、砂糖大さじ2、酒1/4カップが目安です。 - 煮る
鍋を火にかけ、調味料を混ぜた煮汁を煮立たせます。
サザエを加え、中火で15〜20分煮ます。
煮汁が減ってきたら、必要に応じて水を少し追加します。 - 盛り付け
煮上がったサザエを皿に盛り付け、煮汁をかけて完成です。
壺焼き同様、サザエを煮付けることで身の部分が柔らかくなり、肝も苦味が和らぎますよ。
炊き込みご飯
サザエの食べ方最後は、炊き込みご飯です。
意外かもしれませんが、サザエの炊き込みご飯もオススメしたい食べ方なんですね。
サザエの旨味がご飯にしっかりと染み込み、食欲そそる味わいになりますし、サザエは高タンパクで低脂肪、ビタミンやミネラルも豊富なので、栄養バランスの良い食事になります。
必要な材料
- 米:2合
- サザエ:2〜3個
- 水:適量
- 醤油:大さじ2
- みりん:大さじ1
- 酒:大さじ1
- 出汁:カップ1
- 生姜:少々
手順
- サザエの準備
サザエの殻を流水で洗い、鍋で5分ほど茹でて身を取り出し、薄切りにします。 - 米の準備
米を研ぎ、30分ほど水に浸しておきます。 - 調味料の準備
醤油、みりん、酒、出汁を混ぜ合わせます。 - 炊飯
炊飯器に米、調味料、水(必要なら調整)を入れ、サザエと生姜を加えて普通に炊きます。 - 仕上げ
炊き上がったら、軽く混ぜて蒸らし、完成です。
最後に
サザエの食べ方をチェックしてきましたが、動画の方がわかりやすいかもしれません。
下記のYouTube動画が非常にわかりやすいので参考にしてみてください。
意外と知らないサザエの基本情報
サザエの食べ方「どこまで食べられるのか?」をご理解いただけたかと思いますので、ここからはサザエに関する基本的な情報をまとめていきます。
サザエは日本ではよく知られた食用の貝類の一つであり、リュウテン科に分類される巻貝です。
主に水深10m付近の岩場に生息していることが多いです。
サザエと言えば、殻に大きなトゲのような突起があることが特徴の一つですが、このトゲがあるかどうかは、サザエが育ってきた環境により異なります。
例えば、日本海の激しい波の影響を大きく受けているサザエには、大きなトゲが見受けられることが多い一方で、荒波が少なく静かな海で育ったサザエにはトゲが見られないものもあるのです。
サザエは環境に合わせて自身の体を守ることを目的に、トゲを作ることもあれば作らないこともあるようです。
しかし、味自体に大きな違いや変化はありません。
また実はサザエが苦い点も、自身を守ることが理由と言えるんですね。
サザエの中でも身の先端から肝の間にあたる「ハカマ」と呼ばれる箇所は、強い苦味を感じるため苦手な方もいるかと思います。
この「ハカマ」が苦いのは、魚に攻撃され(食べられ)ないように身を保護するためなのです。
サザエはダイエットに最適な食材!実は便秘やむくみの解消にも役立つ効果が
サザエはカロリーが低い上に、低脂質で低糖質な食材でもあります。
そんなサザエには、実はたくさんの栄養素が詰まっているんです!
サザエに多く含まれている栄養素としてよく知られているのが、タウリンや銅です。
特にタウリンは運動時の脂肪燃焼を促進するなど、ダイエット向きな働きを見せてくれるため、ダイエットにはできる限り摂っておきたい要素の一つと言えます。
その他にも、便秘やむくみの解消にも繋がるなどの嬉しい要素がたくさんあるのです。
人間にとって嬉しい働きのある栄養素が凝縮されている、素晴らしい食材と言えるでしょう。
サザエは多くの方が想像するよりも食べられるところが多い上に、実はダイエットに効果的な要素も詰まっていたりと、メリットがたくさんある食材なのです。
まとめ
サザエの食べ方や「どこまで食べられるのか?」をみてきました。
サザエはお刺身、焼き物、煮物、蒸し物など、様々な料理方法があります。
殻・消化管・先端部分の硬い部分以外であれば、どこでも食べることができる上に、栄養素がたっぷり詰まっているのは良いですよね。
食べ方も簡単なので、今まで「食わず嫌いをしていた」という人もこの機会にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?