マンゴー

マンゴーは何科?アレルギーを起こす可能性があるのか調べてみた!

南国フルーツを代表するマンゴーは、何科に属しているのでしょうか?

アレルギーを起こすという話もあり、気になりますね。

今回は、夏に向けてお店で見かける機会が増えるマンゴーについて、詳しく解説します。

マンゴーとは?

高級フルーツというイメージが強いマンゴー、どのような果物なのでしょうか?

マンゴーは、フルーティーな香りと濃厚な甘さ、とろけるように滑らかな舌触りで人気のトロピカルフルーツです。

主に、フィリピン、タイ、メキシコなど暖かい地域で生産されています。

日本でも沖縄や宮崎、鹿児島などで栽培されており、南国のフルーツのイメージ通り、5〜8月、夏が旬のフルーツです。

その美味しさには定評があり、諸説あるものの「マンゴスチン」「チェリモヤ」とともに、世界三大美果の一つに数えられています。

日本では、マンゴーは高価な果物と思われていますが、海外の産地では手軽に楽しめるフルーツです。

完熟したマンゴーの他に、熟していない青マンゴーも、海外ではよく食べられていますよ。

甘酸っぱくて、固めのりんごのような食感で、ポリポリとそのまま食べたり、ジャムやピクルスなどにして食べたりします。

青いマンゴーを見かけたら、試しに購入して、その独特の食感を試してみてくださいね。

マンゴーは何科のフルーツ?

マンゴーは何科のフルーツかというと、それはウルシ科です。

黄桃に似た見た目のマンゴーですが、実はウルシ科に属する果樹なんですね。

ウルシ科には、800種類以上の植物が含まれており、食用のものではマンゴーの他に、カシューナッツやピスタチオがあります。

日本では、マンゴーの木を見る機会は少ないかもしれませんが、マンゴーは1年を通して緑の葉をつけており、40メートル以上の高木になります。

このように、大きな木に成長するマンゴーですが、果肉を食べた後の種から育てることも可能です。

鉢植えで小さく栽培することも可能ですが、寒さに弱いので、冬場は室内での管理が必要です。

実がなるまでに6年以上かかると言われているので、栽培するとしたら適切な環境を用意するのはもちろんのこと、根気が必要ですね。

マンゴーは神聖な植物?

ウルシ科のフルーツであるマンゴーは、宗教との結びつきも強く、ヒンズー教では、マンゴーは万物の創造神「プラジャパテイ」の化身と言われています。

仏教では、お釈迦さまが悟りを開いた時に座っていたのが、マンゴーの木の下だったと言われており「聖なる樹」と呼ばれています。

インドでは、4000年以上前から栽培されていると言われており、古くから人々の生活に根ざした植物なんです。

マンゴーにはどんな種類がある?

ウルシ科のマンゴーは、時期を迎えるとスーパーで多く見ることができますよね。

マンゴーには、皮が黄色、赤色など様々なものがありますが、一体何種類あるのでしょうか?

マンゴーは、世界で500種類以上の品種があると言われています。ここでは、国内でよく見かけるマンゴー3品種を紹介します。

①アップルマンゴー

日本で主に栽培されているマンゴーは、アップルマンゴーです。

名前の通り、完熟すると皮がりんごのように赤くなります。

果肉はオレンジ色で、酸味が少なく濃厚な甘味があります。台湾やメキシコから輸入されるものも、アップルマンゴーです。

②ペリカンマンゴー

黄色い皮のペリカンマンゴーは、フィリピンから輸入されています。

ペリカンのくちばしのような形のため、こう呼ばれています。

黄金色の果肉は、甘みと酸味のバランスが良く、滑らかな舌触りが特徴です。

③タイマンゴー(ナムドクマイ、マハーチャノック)

タイで栽培されているマンゴーは、ナムドクマイやマハーチャノックと呼ばれる種類が有名です。

ペリカンマンゴーに似て、黄色い皮と黄金色の果肉で繊維が少ない一方、甘味が強いのが特徴です。

それぞれ特徴の違うマンゴー、お店で見かけたらぜひチェックしてみてください!

マンゴーに含まれる栄養素は?

ウルシ科のマンゴーには、β-カロテン、ビタミンE、ビタミンC、葉酸、カリウム、食物繊維などの栄養素が豊富に含まれています。

生のマンゴーは、実に80%以上が水分で構成されています。

抗酸化作用のあるビタミンや、細胞の浸透圧を調節するカリウムも含んでおり、日焼けや夏バテなどが気になる暑い夏にぴったりの果物と言えます。

そんなマンゴーですが、アレルギーを起こすことがあるので注意が必要です。

マンゴーを食べたり、触ったりした際に、皮膚の痒みや腫れ、喉の違和感などアレルギー反応を起こすことがあり、これはマンゴーがウルシ科に属していることに関係しています。

ハイキングや山歩きをしていた人が、ウルシに触れてかぶれてしまったという話を聞いたことはないでしょうか?

漆器に使われているウルシには「ウルシオール」と呼ばれる成分が含まれています。

ウルシオールの作用により、美しい漆器が作られる一方、皮膚につくと赤く腫れたり、痒くなったりします。

マンゴーは「ウルシオール」と似た成分「カルドール」や「マンゴール」を含んでいます。そのため、人によってはアレルギー反応を起こすことがあるわけです。

食べてから1-2日経ってから症状が出ることもあるため、気になる症状が出た際は、専門機関に相談することをおすすめします。

なお、マンゴーを食べて痒みや腫れなどのアレルギー症状が出た場合は、同じウルシ科に属するカシューナッツやピスタチオでもアレルギー反応を起こす可能性があります。食べる際には注意が必要です。

まとめ

マンゴーは何科のフルーツなのかを中心に、マンゴーについて様々みてきました。

日本でも人気のトロピカルフルーツ、マンゴー。

人によってはアレルギーを起こす恐れがあるので、食べる際は気をつけてくださいね。

真夏の太陽のようなマンゴー、濃厚な甘みとエキゾティックな香りをぜひ楽しんでください!